椅子を使ったディップスのやり方と、その危険性について解説します。
椅子を使ったディップスのやり方
自宅トレーニングを行う人向けに、椅子を使って行うディップスのやり方を3種類紹介します。
椅子を使って行う分、ケガをする危険性が高くなるので、十分注意しながら行ってください。
椅子がふたつある場合のやり方
椅子がふたつ用意できるときのディップスは、次の2つです。
- 基本のディップス
- 足上げディップス
では早速、やり方を見ていきましょう。
①基本のディップス
やり方
- 椅子をふたつ用意して、向かい合わせにセットします。
- 自分の左右に椅子がくるような状態で、ふたつの椅子のあいだに立ちます。
- ふたつの椅子の座面に両手をつけ、うでを伸ばします。
- 両手で体を支えながら、ひざを後ろに曲げてクロスさせ、軽く浮かせます。
- 前のめりになって、30~40度を目安に、前傾姿勢になります。(スタートポジション)
- ひじを、90度になるまで曲げていきます。
- うでを曲げきったら、スタートポジションへ戻ります。
椅子にある程度の高さがないと、背の高い人はやりづらいので注意してください。
②足上げディップス
やり方
- 椅子をふたつ用意して、向かい合わせにセットします。
- 片方の椅子と対面するようにして、ふたつの椅子の間に立ちます。
- 後ろにある椅子の端に、指先が体側を向くように、両手を置きます。
- 脚を前にある椅子の上に乗せて、おしりを浮かせます。
- 両うでを伸ばし、両手と両足の3点で、体をしっかりと支えます。(スタートポジション)
- ひじが90度近くになるまで、体を下げていきます。
- うでを曲げきったら、スタートポジションへ戻ります。
椅子がひとつしかない場合のやり方
バックディップス(ベンチディップス)
続いて、バックディップス(ベンチディップス)のやり方です。
リバースプッシュアップとも呼びます。
やり方
- 椅子をひとつ用意します。
- 椅子に背中を向けて立ちます。
- 両うでを後ろに伸ばして、椅子の端に両手をかけます。
- 足の裏は床につけたまま、おしりを浮かせます。
- 両うでを伸ばし、両手と両足の3点で、体をしっかりと支えます。(スタートポジション)
- ひじが90度近くになるまで、体を下げていきます。
- 曲げきったらスタートポジションへ戻ります。
椅子を使ったディップスの危険性
椅子を使って行うディップスのやり方を3つ紹介しましたが、実はあまりおすすめできません。
なぜなら、通常のディップスより、ケガをするリスクがかなり高いから。わたしは椅子でやるのはかなり怖いです。
トレーニングにおいてケガをすることは、本来一番避けるべきことです。
椅子を使ったディップスが危険な理由
椅子を使ったディップスが危険だと断言する理由は、次の通り。
- バランスを崩し、椅子が倒れるかもしれないから
- 重さに耐えきれず、椅子が壊れる可能性があるから
ディップスは、腕だけで体を支える種目なので、バランス力がかなり求められます。
フォームを完全に習得しできていない初心者は特に、体幹が安定していないので転倒しやすいです。
また、椅子は本来トレーニング用に作られたものではありません。
思いがけないタイミングで壊れるリスクがあります。
椅子の座面に重りを置くことで、倒れにくくすることは可能です。
しかし、体重と重りの重さで耐えきれずに壊れる可能性はゼロではないので、注意する必要があります。
椅子を使ったディップスにメリットは少ない
仮に何の問題もなくトレーニングできたとしても、
バランスや耐久性の面で恐怖心があれば、トレーニングに集中できません。
むしろ、それどころかケガをしてしまうと、筋トレを続けられないだけでなく、治療代が高くついてしまいます。
かなり頑丈な安定感のある椅子を用意できるなら問題ありませんが、そのような椅子は値段が高く、ディップススタンドを買った方がおそらく安いです。
ディップススタンド(4,980円+配送料無料)
また、トレーニングベンチなら、ディップス以外の他の種目にも使えます。
トレーニングベンチ(5,899円+配送料無料)
- ジム通いより自宅トレーニングがいい!
- 長く続けることで、確実に効果を出したい!
という場合は、ディップススタンドかベンチを買うのがおすすめです。
安全なディップスができるので、長い目で見たとき、結果として安く済むことになるのではないでしょうか?
まとめ【椅子を使ったディップス】
本記事では、椅子を使ったディップスのやり方と、その危険性について解説しました。
ディップスは椅子を使っても出来ますが、ケガをするリスクが高くなります。
自宅で椅子を使ってトレーニングを行うのは筋トレ初心者が多いと思いますが、初心者こそバランスを崩しやすいので危険です。
椅子を使ってディップスを行う場合は、必ず細心の注意を払ってください。
安全なトレーニングを常に心がけましょう。